一足ずつ形にしていること

ワイルド可愛いおでこのチャッカーブーツ

一足ずつ、革の表情を見ながら、手を動かしています。

靴を作る時間のなかで、いつも思うのは、
この一足が誰かの日々に自然となじんでくれたらいいなということです。

このチャッカーブーツも、形のやわらかさと革の表情、そのどちらも大切にしながら仕上げました。
丸みのあるつま先は、やさしい雰囲気を感じてもらえるように。
全体のデザインは少しワイルドさと可愛いさが表現できるように。
革は、一枚ごとの表情の違いも魅力として受けとめながら使っています。

色合いも、この靴の印象をつくる大事な要素です。
茶色には落ち着きがあり、やわらかさのなかにワイルドさも感じられます。
日々の装いにもなじみやすく、気負わず履けるところも、この色の好きなところです。
そして茶色の革は、履いていく時間のなかで少しずつ色つやが深まり、経年変化を楽しめるところも魅力のひとつです。

革にはそれぞれ個性があって、同じように見えても、質感や深みには少しずつ違いがあります。
だからこそ、仕上がったときに生まれる表情も一足ずつ違っていて、
その出会いも靴作りの楽しみのひとつです。

見た目のかわいらしさだけでなく、履く時間の心地よさも大切にしながら、
毎日のなかでそっと出番が増えていくような一足になればと思って作っています。

この一足が、誰かの毎日にやさしくなじんでいってくれたらうれしいです。

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